4-9 ギックリ腰は『命令伝達障害』が原因だった!

 

ギックリ腰などの突発的な腰痛の原因は、腱が腰骨にある正常な位置の凹みに収まっていないことにあります。外れてる腱や筋肉が神経に触れ、それ以上伸ばすと腱や筋肉が切れそうだと脳が判断をして痛みを起こしていると考えられます。
筋肉疲労によって、筋肉の中に疲れの成分である乳酸カルシウムが増えてしまと、筋肉を伸ばしたり縮めたりする脳からの信号の伝達が遅れがちになります。
下にあるモノを持ち上げようとした時に、ギックリとやってしまうのは、この信号伝達のズレが原因です。
モノをつかんだ、持ち上げようと脳は考えると、体全体の筋肉に対して持ち上げるという動作を指示する信号を送ります。しかし、腰の腱や筋肉に乳酸カルシ ウムが蓄積してしまっていると、他の筋肉は体を伸ばそうと反応をしても、腰の筋肉や腱だけは縮んでいるために、無理に縮んでいる筋肉を引き延ばすために、 正常な位置から外れてしまうのです。そして外れた瞬間、やってしまったとなる訳です。
この状態では腰の腱が神経に当たるために、体を屈めた状態にしないと激痛が走ります。
人間の体は屈めた状態では筋肉が細く長い状態直立をする時には短く太くなります。
体をまっすぐに立てる筋肉が凹みから外れてしまっているために、腰を伸ばそうとすると、腰の腱の納まっている凹みの両側にある神経に直接筋肉が押し付けられるような形となるため激痛が走り、直立しての歩行ができなくなるのです。
けん引きでは、ギックリ腰ならば10分、長くても30分あれば80%以上の改善を見ることができます。整体院等のギックリ腰の治療では、痛みのために堅 くなっている腱を、外れたその位置でもみほぐそうとして上から圧迫を行います。外れている位置にも関わらずその場所で筋肉をもみほぐそうとするために、ま すます外れた位置に固定しようとしてしまっているのです。
ギックリ腰の仕組みさえ理解できれば、改善は簡単です。外れた位置を元に戻してあげればいいだけなのです。


 

こちらのページは筋整流法創始者である小口昭宣による「筋整流法」「腱引き療法」の解説です。一問一答形式の「よくあるご質問」のページもありますので、そちらもご覧ください。