4-7 リンパ管や血管が圧迫されるとどうなるのか

 

腱や筋肉がねじれることによって、リンパ管や血管が圧迫を受けると、管は細くなってしまいます。
血管の場合、細くなった管を血液が流れる訳ですが、血液がドロドロの人の場合、細くなった血管の部分で血液が少しずつ滞りがちになります。チョロチョロ 流れる小川へ石が落ちて、一部流れが細くなると、そこに砂やゴミが溜まりやすくなります。それと同じことが血管に起こります。
血液の中の老廃物などが細くなった部分に溜まり始めると、これは非常に危険な状態といえます。
脳であれば、脳血栓などが糖から図起きる可能性が非常に高くなってしまいます。
また、リンパ管は、それ自体リンパ液を循環させるような器官を持っていません。逆流を防ぐ弁を持っているものの、リンパ管を取り巻く血管や筋肉などの動きを利用して、リンパ管は循環しているのです。そのため、リンパ管の圧迫は簡単にリンパ液を滞らせてしまいます。
リンパ液が滞ると、体の細胞からの老廃物が排出されにくくなりますし、体に入ってきた細菌をリンパ節で食い止める働きも弱くなってしまいます。
結果的に、免疫力が下がり、病気になりやすい体になってしまいます。
この滞りを解消することと共に、日頃から血管やリンパ管の中を血液やリンパ液が順調に流れることを心がけることが必要です。
けん引きは骨を見ないで、筋肉や腱の調整を行うというのは、腱や筋肉によって血管やリンパ管が圧迫を受けないようにするためなのです。
体調の改善は、血管やリンパ管の『整流』がポイントになるのです。


 

こちらのページは筋整流法創始者である小口昭宣による「筋整流法」「腱引き療法」の解説です。一問一答形式の「よくあるご質問」のページもありますので、そちらもご覧ください。