5-2 その場は、気持ちいいがすぐにぶり返してしまう

 

腱引きを習いに来ている整体師の濱本君(現・筋整流法指導施術師)が書いていたように、整体は筋肉をもみほぐしていく方法をとります。
もみほぐしは、その場では痛みのために緊張がかかり、堅くなってしまっている筋肉が柔らかくします。そのために、その場では軽くなるような感じがしますし、よくなった気がします。
しかし、筋肉を硬くする原因となっている腱(筋)については何の施術を行っていないために、時間が経ってくると、痛みが戻ってくる訳です。
痛みがあれば、筋肉は硬くなり体はまた自由が利かなくなってしまいます。これが、その場はよくなるのに、また戻ってしまう原因です。
腱引きは、痛みの原因を腱(筋)のねじれや歪みと考えています。
そのねじれや歪みによって、筋肉に無理がかかって、それ以上動かすと切れてしまうよという危険信号を出して教えてくれます。それが、筋肉を緊張させる痛みです。
肉を柔らかくしても、元の腱(筋)を戻してあげなければ、症状の根本的な改善とはなりません。
人間の体は、常に今の状態で無理なく動けるようになっています。それ以上曲げたり伸ばしたりすると、筋肉が切れる、骨が折れてしまうなどの警告から痛みを発生させて無理な運動をさせるようにしています。

 

こちらのページは筋整流法創始者である小口昭宣による「筋整流法」「腱引き療法」の解説です。一問一答形式の「よくあるご質問」のページもありますので、そちらもご覧ください。