6-5 骨からは絶対に診断しないーカイロプラクティス・整体との根本的な違い

 

筋肉のねじれはレントゲンにはうつりません。西洋医学やカイロプラクティスでは関節が痛いといった場合、じゃあレントゲンを撮りましょうということになります。レントゲンに写るのは骨格です。
いつも通り動かないとなれば、骨の傾きや関節部分に支障が見られるのは当たり前です。しかし、その原因は筋肉のねじれや腱(筋)が外れてしまっていることにあります。
それを見ることもせずに、「じゃあ骨を伸ばしましょう」「運動療法をしましょう」では、ねじれてしまっている筋肉や、腱(筋)は悲鳴を上げ続けることになります。
 腱引きは骨の位置確認はしますが、骨からの診断はしません。それに繋がる周辺筋肉の状態を把握し、筋肉の歪みやズレによって生じた結果として骨の歪みや曲がりあると判断します。ですから骨を直接動かす骨法のような療法は用いません。
皆さんは骨というものがつながっていると考えていますか?
骨と骨は接着していません。筋肉や腱(筋)が骨と骨を微妙なバランスのもとに支え合っているから、体全身の骨がバラバラにならないのです。
骨格標本だけを見ると、骨同士がつながっているように見えますが、それは骨格の標本をとして見せるために、便宜上つなげているだけなのです。
もしも、体の筋肉がなければ、ばらばらと骨は崩れ落ちてしまうことになります。
筋肉が捻れたり、腱(筋)が定位置にない場合は、それに支えられている骨格もゆがむのは当たり前です。それを、じゃあ骨格の矯正をしましょうでは、根源 となっている筋肉の歪みには何の効果もありませんし、その場で関節が伸びた、少し楽になったといっても、ぶり返すのは時間の問題なのです。
筋肉は複雑に絡まり合っています。それぞれに互いを補完し合う関係を持ち、体を生まれてから死ぬまで支え続けています。
この筋肉の診断をしなければ、体の支障を取り除くことはできないと、断言できます。


 

こちらのページは筋整流法創始者である小口昭宣による「筋整流法」「腱引き療法」の解説です。一問一答形式の「よくあるご質問」のページもありますので、そちらもご覧ください。