6-3 揉んで気持ちいいのは一時的な按摩マッサージ

 

肩が凝ったから、マッサージをしてもらう。旅行先でマッサージを呼ぶという人も少なくないと思います。
でも、ちょっと待って下さい。
マッサージの効果が長続きしたことがありますか?
私自身の話になりますが、今年九州に旅行した時で、歩き続けて腰がつかれて、ホテルでマッサージを呼んでもらうことにしました。
自分で簡単な腱引きできますが、通常の施術のようにはできません。そうなると普通は弟子に腱引きをしてもらうのですが、旅先ともなれば、そうもいきません。
やむなくマッサージを呼んで、軽くやってもらおうと考えたのです。
ところが来てすぐに、腰をグキッとやられてしまいました。そこは違うと言おうとしましたが、間に合いませんでした。
どこで勉強をしたのかと聞くと、有名な整体の学校の名前を言います。整体は困ったなと思いましたが、後の祭りでした。後は軽く触ってもらう程度にして、帰っていただきました。
旅行から帰ってきて、すぐに弟子に腱引きをしてもらい、事なきを得ましたが、あのマッサージを受けていれば、普通の人はどうなのだろうと考え込んでしまいました。
マッサージをする人は、学校で習ったとおりに施術をします。その瞬間は、筋肉をもみほぐすので、緊張もゆるみ、楽になったように感じます。マッサージを受けてよかった。きっとそう思うでしょう。
しかし、その筋肉の緊張を生んだ腱(筋)のズレには手を付けていないので、すぐに筋肉は緊張してしまい、またコリや痛みがぶり返してしまうのです。
その場では、気持ちよくなりますが、それも一瞬です。
根源を治していなければ、ぶり返すのは当たり前。再び効果があったと思うマッサージに、かかるという繰り返しになるでしょう。これではきりがありません。


 

こちらのページは筋整流法創始者である小口昭宣による「筋整流法」「腱引き療法」の解説です。一問一答形式の「よくあるご質問」のページもありますので、そちらもご覧ください。