6-2 押して筋肉を中に入れてしまう整体

 

整体・カイロプラクティスは、コリで硬くなってしまった筋肉につながる骨格を、骨格矯正をおこない押しながら筋肉をほぐす技術です。
腱引きではまったく逆に、筋肉を引き出そうとします。
筋肉を支えている腱(筋)が間違った場所にあるために、正しい動きができないというのが、腱引きの考え方です。
この腱(筋)を正しい場所に戻してやれば、筋肉は正常に動きます。腱(筋)の元の正しい場所に戻すために、腱引きは腱(筋)を引く・動かす技術と考えてください。
しかし、整体・カイロプラクティスは、硬くなってしまった筋肉ではなく、骨を伸ばしたり、その障害となっている筋肉を押してほぐそうとするために、奥へ奥へと押し込んでしまう場合が多く見受けられます。
普通なら、外れてしまった腱(筋)は、浮いたままでいるか、横に少しずれているだけなので、簡単に戻すことができるのに、押し込まれてしまった腱(筋)は、まず腱(筋)を表面に浮かせてこなくてはなりません。
私の所に施術を希望してきた人が、今まで整体やカイロプラクティスにかかって改善が見られないと聞くと、心の中でため息をついてしまいます。行っていなければ、早く治るものを、これで時間がかかってしまう。
整体に長くかかっていれば、長くかかっているほど、1回で済む腱引きが、2回3回と施術が必要になるからです。
非難を覚悟でいうなら、整体・カイロプラクティスは、出すべき筋肉を押し込んでしまう施術だといえます。

ずれた腱(筋)は押せば押すほど、症状は戻らなくなります。


 

こちらのページは筋整流法創始者である小口昭宣による「筋整流法」「腱引き療法」の解説です。一問一答形式の「よくあるご質問」のページもありますので、そちらもご覧ください。