4-2 痛みのメカニズムを知ろう

有史以来付き合ってきた痛みですが、痛みについてはわかっていないことがたくさんあります。
まず、痛みを計る単位というものが存在しません。痛みというものを、どう感じるかは個人個人さまざまなです。あの人の痛みはひどいといっても、比較することはできないのです。
また、痛みにはさまざまな痛みがあります。日本語では、その痛みについてさまざまな表現をしてきました。キリキリ痛い、がんがん痛い、あるいは鈍痛、激痛、疝痛、苦痛など、など。
ある意味、日本人は痛みというものに対して、非常に繊細にとらえる感覚を持っていたのかも知れません。
そして、何よりこの痛みというのは感覚のために、確実にこの部分に痛みがあるということを証明することができません。
つまり、西洋医学やカイロプラクティスなどは、その場所が炎症を起こしているから、またはひねったりしてけがをしているから、その部分に痛みがあるのだ と推測しているに過ぎません。確実にそこに痛みがあるとは限らないわけです。レントゲンにでも痛み成分が写ればよいのですが、痛みは写すことができないの です。
レントゲンに写らない、この痛みを取り除くには、痛みの原因を探っていくしかありません。しかし、痛みが起きてしまっては、痛みに注意が向いてしまうため、痛みの場所=痛みの原因ではありません。
痛みに至る前に、体の発している危険信号を見つけることでより正確に痛みの根源を探ることができます。


 

こちらのページは筋整流法創始者である小口昭宣による「筋整流法」「腱引き療法」の解説です。一問一答形式の「よくあるご質問」のページもありますので、そちらもご覧ください。