3-1 スポーツ選手に見る効果

筋整流法の施術でスポーツ選手が、練習中や競技中に発生する違和感や激痛を伴う故障に関して、比較的短時間で改善させ、復帰させています。
スポーツ選手の場合、原因は腱(筋)の位置が正常でない場合が多く、その原因となっている部位と違和感や激痛の箇所の関係を明らかにさせて施術を行います。
急激な筋肉の使用によって傷めた箇所なので、発生直後であればあるほど、正常な位置に戻しやすくなります。故障を抱えたまま、安静にしていたり、無理をしたまま練習を続けるなど時間の経過とともに難しくなります。
故障箇所の放置によって、症状の慢性化は避けられない状態となります。それを防ぐために、その部位の周辺及び、故障箇所から遡って基点となる腱(筋)の調整が必要とされます。
特にスポーツ選手の場合、競技種目によって部分的に発達した筋肉を持つ場合が多く、周辺部位への負担も大きいと考えられますので、バランスよく調整する には、筋肉の位置や補う筋肉などを把握して行わなければなりません。そのため、腱引きの知識や経験が重要視されます。スポーツトレーナーとしての施術は難 しいのですが、多くの施術を経験することによって、それは培われてきます。
アスリートの施術では細かな筋繊維を調整することになります。アスリートの筋肉のバランスは、本番において最高の力を発揮するために、非常にデリケートなバランスの上に成り立っています。これらを調整するには、だいたいという調整では意味がありません。
一般の方の場合、腱引きのめざす改善レベルは通常は生活が支障なく送れるというレベルです。しかし、競技レベルは、筋肉をトップコンディションへと改善するために繊細な調整が必要となります。
たとえ故障しているメインの筋肉を無事調整できたとしても、メインの筋肉をサポートする補助の筋肉を痛めてしまったら、動かなくなってしまうこともあります。
古式腱引きは柔術から生まれた治療法です。柔術をはじめ武道家は現代に置き換えるならトップアスリートといえます。彼らの治療法として発生し、施術後、 すぐに戦いへ赴かなければならないということもきっとあったでしょう。そんな時に、トップコンディションに戻すことができなければ、戦いに敗れてしまいま す。
筋整流法はこういった、アスリートのためのトレーナーの技術としても可能性が広がっています。興味がある方は、講習を受けて、一つ一つ身に付けていってください。
私自身スポーツトレーナーとしての経験はスノーボードをしている子どもたちの施術を行ってからです。三十歳で腱引きを知って3年後にほぼ、腱引きの施術 を行えるようになりました。その後、子どものトレーナーをしながら、サブの筋肉、メインの筋肉の関係を、一つずつ解明をして、スポーツトレーナーとしての 施術ができるようになりました。
以下は筋整流法の施術を受け調整・改善された優秀な成績を上げたスポーツ選手の一例ですが、故障箇所の改善に留まらず、メンタル面も強化できるような施 術を考案できた結果、体調が良くなりリラックスした状態で競技に臨める様になり、良い成績に繋がっているのだと思います。


 

こちらのページは筋整流法創始者である小口昭宣による「筋整流法」「腱引き療法」の解説です。一問一答形式の「よくあるご質問」のページもありますので、そちらもご覧ください。